
「その時」が来る前に、地面から、人々の頭と心を惑わす不思議な霧が立ち昇る。
知識や知恵は何も教えてはくれず、創造主の教えは人々の頭の中から消し去られるのだ。
子どもたちは暴れ出し、大人の言うことを聞かなくなる。
欲深い争いと無秩序が横行する。そして、人々は残虐に殺し合う。
しかし、太陽よりも明るく輝く「灰が詰まったヒョウタン」によって、このような時代は幕を閉じるのだ。
地球は4度ひっくり返り、人類は最も深い暗闇の中で、永遠に四つんばいになって這いずり回ることになる。
〜ホピの予言より〜
この予言はあまりにも有名だ。
「灰が詰まったヒョウタン」は、日本の広島と長崎に落とされた原子爆弾を表していて、ホピはそれを予言していた。
響き第4章ホピ編は、彼らの古の先祖が子孫に伝えて来た「予言」を紡ぐ旅になるだろう。
では、ホピが言う「予言」とは何か?
彼らの歴史、言い伝えを勉強しているうちに、あることに気づく。
これは「予言」でもあるが、ホピの先祖が子孫繁栄の為に残して来た「生きる知恵」ではないだろうか。
そして、ホピの予言はこのように続く。
人々の心がすさみ、賢人の言葉に耳を傾けなくなると、「その時」は来る。
〜ホピの予言より〜
賢人、つまり先祖の言い伝えを今に伝える者、その言葉は、「知恵」であると言えよう。
「知識」と「知恵」は大きく違う。
知識は、頭で学ぶもの。しかし、知恵は、実体験し学んで来たもの。
知恵には「痛み」が伴っているのだ。
だから、僕たち人類の先祖は、その痛みの教訓から、子孫の繁栄を願い、人が生きてゆくに大事な真理を、気の遠くなるような歳月をかけて、伝えて来た。
「予言」は、「知恵」
現代社会の歪み。あらゆるもののリズムが狂い始めた。
それは、私たちが、先祖代々から伝わって来た「知恵」を失ったからではないだろうか。
ドキュメンタリー映画「響き 〜RHYTHM of DNA〜」のはじまり。それは、2011年3月11日。東日本大震災。多くの命が津波に呑まれた。
しかし、遡ること100年。その間にも大きな津波が日本各地を何度か襲っている。そして、それを経験した先祖は子孫の私たちにメッセージを残してくれていた。
昭和九年に岩手県宮古・田老を大津波が襲った。
私たちの先祖は津波の到達地点に、「大地震の後には津波が来る。地震があったら此処へ来て一時間我慢せ」、このようなメッセージを刻んだ「大海嘯記念碑(たいかいしょうきねんひ)」を立てて、子孫がこれ以上先へ居住を構えないように警告してくれていた。
しかし、先祖が残してくれた大津波の教訓は時と共に薄れていって、海辺の近くに人々は家を構えるようになった。どんどん大きな街になっていく。
そして、東日本大震災、、、
田老の人々は、それまではほこりをかぶって色あせっていた「大海嘯記念碑」を今後の教訓へと大事に認識するようになった。
私たちは、「過ち」を繰り返してはならない。
今、私たちに出来ることがある。
それは、この時代に学んだ「痛み」を「知恵」に変換し、私たちの子孫に伝えてゆくのだ。
「知恵」は、今を生きる私たちにも創造出来る。そして、私たち先祖がそうしたように、私たちも子孫繁栄を願い、伝えてゆくのだ。
ドキュメンタリー響き「響き 〜RHYTHM of DNA〜」は、これまでの先祖が残して来た知恵を探し出して、今の世界に残し、そして、次の世代へ伝えてゆく「旅」である。
第4章ホピ編は、響きプロジェクトの核心に迫るものになるだろう。